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2019年6月19日 (水)

今、香港が揺れている!?

今日は久しぶりに時事放談ならぬ爺放談を一発!^_^)

今を去ること22年前、時は1997年7月1日,場所は香港 九龍東,尖沙咀
にも近い棉登徑(Minden Ave.) の一角にある有名な日本のお寿司屋さん、
忘れもしないあの日、香港は雷を伴う大雨だった! そんな中、私は
それまでの中国杭州勤務時代からの親しい友人達と夕食をしていた。

折しもこの日、香港は約150年間続いた英国の植民地から、晴れて中国
に返還された記念すべき日だったが大雨!、、、後日、思ったのは?
「あれは香港の涙雨だった!」、つまり香港は中国に返還されるのを
嫌がって泣いていたのでは?と、我々日本人は密かに噂していたものだ。

時が経つのは早いもので、あれから既に22年、、、
今、その香港が大きく揺れている!
10年間 香港に住んでいた者として少々気にはなっている、、、!

そもそも私が居た2007年3月までの10年間は、大きなデモなどは
無かった。しかし今は主に学生達が中心になって、連日のようにデモを
繰り返し、まるで2014年に起こったあの「雨傘革命」の再来の
ようだけど、、、?
 
今回はそれを遥かに上回ってるようで、報道によると、今2019年の
”容疑者引き渡し条例”改正に反対するデモで、主催者側の発表では、
約200万人が参加していると云われている。香港の人口は約750万人、
だから4人に一人はデモに参加した事になる。それだけでも凄いッ!

この22年間、一国二制度で、ある程度自由が保障されていた香港だが、
もしこの”容疑者引き渡し条約”が成立すると、香港の容疑者を中国で
裁判にかける事になり、香港の自主性やその自由度が失われる、と
云うのが、デモ主催者側の主張だ。

去る16日はビクトリア公園から政府本部庁舎のある中心部を目指した
デモに途中から一般市民が続々と合流し、私も良く散策していた、
あの界隈は大勢の人で埋め尽くされた。
Hkdemo2
(見覚えがある、懐かしいあの街角、、、ネットより無断借用!)

デモ゙学生や市民らの要求は、”容疑者引き渡し条約”の廃案!
そして先日、遂に行政府トップの女性長官は同法案の審議を延期する、と
発表した、、、しかしデモ側は延期ではなく、完全撤廃を求めている。

********************************************************

思えば、、、
私が初めて香港で勤務し始めたのは、香港の中国返還の年の1977年
同年7月1日返還の3ヶ月前、1997年4月7日からだったので全くの偶然! 
今、思えば貴重な体験をした、と思う、、、。
その後、2007年3月に帰国するまでの10年間、私は香港企業に勤務し、
香港人との付き合い等を通じながら、常日頃から感じていた事は、?

◎今、思い出す当時の私が感じていたのは、、、?
香港人は戦時中の僅か3年強の日本統治時代には反感を持っているが
アヘン戦争終結後の1843年来、150年以上も香港を植民地支配していた
イギリスの事をあまり悪く云うのを聞いた事がない、、、?
つまりイギリス人の事をあまり嫌っていない様だ? と、感じていた。

一口に香港人、と云っても昔からこの広東省一帯に住んでいた中国人、
いわゆる広東人と、1949年からの共産中国を嫌って大陸から広東省の
一端である香港に流れ着き、移住してきた中国人とその子孫、それらと、
広東人との混血が続いて、、、現在の主な香港人を形成している。

◎最近、香港に居る旧友とのメール交換で知り得た感触でも、、、
香港人の意識の差について、世界的な共通事項である世代間の意識格差
の他に、香港では香港特有の歴史を踏まえた意識の差が有って、これは
如何ともし難い!

つまり今の学生など比較的若い世代は、そもそもイギリス統治時代の
初期の香港の事は体験してないから分からないが、1945年以降の戦後の
イギリスの植民地政策の変化で、同じ植民地であっても自由で民主的な
社会だけを知ってそれを謳歌、当然の事としてきた世代がその中心だ。

つまり、今の香港のお爺さんお婆さんと若者では、香港が如何に変化して
きたか? その経験したルーツが違うから自ずから対中国観も異なる。
例えば、イギリス植民地時代には香港人の参政権など、選挙権は殆ど
無きに等しかったが、1997年の返還以降、例え中国の影響が強い選挙で
あっても曲がりなりにも普通選挙で行政府の議員などを決められる様に
なったから古い香港人や高齢の人からすれば、それだけでも良くなった!
と、感じている人も多いとか、、、? 
(しかし、現在の香港人に与えられている参政権では、親中国派の指名
 委員会が事前に選んだ候補者しか立候補できない。)

そんな老人たちから見れば、今のデモ騒ぎを快く思ってない人たちが
居るのも事実だろう。また2014年の「雨傘革命」の時にも云われていたが、
老人達だけでなく、市の中心部で商売をしている人達はデモ騒ぎで商売に
ならず、他にもデモのせいで交通が麻痺したり、普段の生活に何かと
支障、混乱をきたすので、これまたデモには大反対していた!
ただ、若い人たちは中国政府が影響力を駆使できない、本当に民主的な
選挙制度を求めていて、これに賛同する大人たちが居る事も事実。

また、若人が主張する西側の民主主義理念に理解を示していた一部の
年配の人達も、現実を見ればそれに敢えて逆らう様な事には賛同できず、
逆に、若者達に現実をよく見て考えろ!、と忠告するなどして、、、
中国政府の言い分をまるで代弁するかの様な、、、?
つまり現状を受け入れるしかない、と、半分諦めているかの様な、、?

◎これらは私が思うに、、、
まるで中国本土、特に上海や北京など都市部の中産階級の人達が云う
『欲を云えばキリが無い。ごく普通に静かに生活が出来るのならば、
 敢えて政府に反発するような事はしない方が良い。』

と、こんな考え方と大差はない。日本流に云えば長い物には巻かれろ
そして、寄らば大樹の陰? と日和見的になっても仕方がないだろう。

つまり香港でも中国本土でも、現実に甘んじている人達が多数なのか?
だから、現在の香港ではその世論が二つに分断されている様な感じだ!

◎ここで話は少し外れるが、若い30~40歳代の香港人気質で云えば、、
私が香港で勤務していた頃、自社の香港人社員と雑談した時、、、
『私のような日本人(外国人)から見たら、貴方たち香港の人は中華民族、
 つまり中国人だろう!?』と、云った時の彼らの反応は、、、?
『自分は香港人であって中国人ではない!』、と!

そして、『出張で中国にも行くが本音は行きたくない、何故ならば、、?
中国の街は不衛生だし、彼らはマナーも悪い。自分たち香港人とは育った
環境が全然違うので、本心では馴染む事が出来ない。』、、、と!
これを聞いて私は愕然、とした事を今でもハッキリ憶えている。
私の様な日本人が中国の悪口 を云うのと違って、同じ中華民族の香港人
が、そこまで云うのか? と驚いた次第!

まぁ~私流に云わせて貰うと、、、
彼ら香港人は自身のアイデンティティーを求めて彷徨している感じなのだ。
また、近年の中国本土から香港へ流入する中国本土人に対する香港人の
憎しみや軽蔑も強くて「中国本土に帰れ!」と叫んでいた事にも驚いた!
ある意味、香港人は良く云えば国際人、悪く云えば国籍不明人? と思う。


◎話を戻して、、、
1997年7月1日からの香港の「一国二制度」は、つまり、、、、
「香港は中国に返還後の50年間は政治体制を変更しない」、要するに、
1997年7月1日から向う50年間(今から2047年までの 残り28年間)
中華人民共和国 香港特別行政区 として、それより以前の返還前と
基本的には同じ行政が布かれる、とされている、、、が?

即ち、一般香港人、それに日本人など外国人の市民生活上なんら変化は
ない、とされていた!、、、が、この一見聞こえは良いが、、、?
現実的には、私が体験した最初の10年間だけでも、たしかに普段の生活
する上で不便さは感じなかったが、何かと小さな事で中国の影響を感じる
事もまま有った。最もそれより以前の1996年までの生活経験はないので
厳密に比べる術はなかったが、、、!
だから1997年の返還当時から、毎年少しずつ香港社会が中国化していく
のは必然かも? と思う。残念ながら!


◎最後に、、、
私個人としては今回のデモに理解と賛同は充分できる。しかし、、、
残念ながら「一国二制度」は早かれ遅かれ、上記したように徐々に形骸化
亡失していくのは避けられないだろう! 何故ならば? 今回のデモの
切っ掛けとなった法案が例え廃案になっても、また別の形、別の分野でも
何かと北京政府の影響が強まっていくのは上記した様に必然と思うから!

それは、今から残り28年間と云う、文字どおり時間の問題だろう!?
これは、現在の「中華人民共和国共産党による一党独裁政治が、
その28年先の将来まで続く限りは!?」
、と云う事。残念ながら!

だから、、、 


今回の香港デモのニュースに接して、香港の特に若者達に云いたい!
『何処かの国では、その政府や首相に対して、自国民が大声で罵詈雑言
 を吐いたり、貶したり、メディアは公然と批判報道や記事を書いても、
 警察は飛んで来ないし官憲に逮捕もされない、そんな何処か夢の様な
 国と香港は根本的に違うんだ! 

だから、、、
下手すると逮捕され、いつの間にか行方不明にされ、、、?
一生を棒に振る悲惨な運命が待っているかもしれないのだ、、、!?
私が知っている数少ない香港の友人達が、将来そんな事にならない様
それを心から願うのみ! 

だから、、、
残り28年間の出来るだけ早いうちに、別の方法? 別の生き方を考える
方が良いのかも知れない?、特に若い人達は、、、!
例えば、旧宗主国 で生きる、とか?、、もし可能ならば?
以上。


◎関係参考資料
*香港
(Wikipedia)
*アヘン戦争(Wikipedia)
*香港返還(Wikipedia)
*一国二制度(Wikipedia)
*FNN Prime
*BBC News Japan
*2014年香港反政府デモ(Wikipedia)


◎過去の関係HPとブログ記事
*
『光頭老の手紙 From:Hong Kong 
*誰も書かなかったチュウ国
*香港はあと30年で、、、
*懐かしの映画(27)『慕情』
*香港の山の魅力
*香港返還15年

コメントは こちら から、、、

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【注】下段の各≪写真集≫は2019年3月以降、現サーバーの改編で継続不可となりました。従って多数写真のアップはブログ記事内で紹介しています。