映画とジャズの話、そのⅠ
映画とジャズの話、そのⅠ「黄金の腕」
耳の調子が悪くなって既に三か月以上! なかなか完治しない!
それも加齢の所為? そんな後期高齢者になった所為だろうか、、、?
やたら昔の事ばかり思い出す今日この頃、そんな昔話で恐縮ながら、、、
1960年頃(私がまだ18歳だった!)、あの頃レコードと云えばLPやEP全盛
時代だったが、、、私は音楽それも主にジャズと同時に好きだった洋画の
中でも非常に印象に残っている映画が有る。
今、思えばその頃 50年代中頃~60年代のジャズをほぼリアルタイムで
聴いていたが、その中で偶然買った一枚のEPレコード! それは、、、?
「黄金の腕 (The Man with the Golden Arm)」、と云うタイトルだった。
そしてこのジャズオケは、同名の映画のテーマ・ミュージックだったのだ。
その詳細は拙ブログの、『黄金の腕』 で書いているがこの映画は、、、ジャズ・ヴォーカリストで俳優としても有名な
フランク・シナトラ が麻薬中毒の博打ポーカー
のディーラー役と、そんな生活から抜け出して
ジャズ・ドラマーになろう、とする役を熱演して
いる映画。
物語の中でホンノちょっとだけだが作曲家の
ショーティ・ロジャースやウエスト・コーストの
有名ドラマー、シェリー・マンが本人役で出演
している貴重な映画で、テーマ音楽にもなって
いるエルマー・バーンスタインのジャズオケが
大変素晴らしい!
(下記でテーマ・ミュージックが聴けます!)
ただ、この映画はいわゆる音楽映画でなく、あくまで麻薬中毒の恐ろしさを
主テーマにした云わば麻薬撲滅キャンペーン映画だが、この映画で私は
それまで殆どレコードでしか知らなかったジャズと云う、アメリカ生まれの
音楽と、映像を通じて観た当時50年代の混沌としたアメリカ社会の様子を
併せて何となくイメージすることが出来た。
もちろん50年代より以前のいわゆるディキシーランド・ジャズの時代の
アメリカは、古き良き時代のアメリカを髣髴させる映像が沢山残されて
いるが、、、!
話を戻して、、、
因みに「黄金の腕」とは? 主人公のドラマーとしての腕前の事ではなく、
博打ポーカーのディーラーとしての腕前の事、映画を観れば判る!^_^)
映画の中でフルバンドのドラマーとしてのオーディションを受けるシーン!
シェリー・マンが主人公にドラムの席を譲って、いざ演奏が始まるが、?
麻薬中毒の主人公は禁断症状のため身体の震えが止まらなくて、
ドラム・スティツクを落としてしまうなど、テストは落第してしまうシーン!
ここがドラムを少々かじっていた自分として凄く印象的だった。
そして、何と云ってもこの映画の中で圧倒的シーンは、、、
主人公のフランク・シナトラが、恋人の手を借りて禁断症状と戦う壮絶で
鬼気迫る熱演シーン! これを見たら麻薬の恐さが一目瞭然だろう!^_^)
この映画は現在ではDVDでも観れるが、下記の拙ブログ内のリンクで、
そのハイライト・シーンが YouTubeで一部観る事が出来る。
◎関連拙ブログ、本文記事左側INDEX欄※“懐かしの映画”シリーズ”
(13) 『黄金の腕』
“音を楽しむ徒然語り” その1~7(最終回)
“Modern Jazz LP Collection” (Part 1, 2)
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