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2016年10月 1日 (土)

“MRJ”と素人が思う日本の技術力

Ys11我国が戦後初めて製造した双発ターボプロップ・
エンジ方式の “YS-11”
これは私がちょうど20歳になった1962年(昭和37年)
に華々しく報道されたので今でも良く憶えている。

それから約半世紀ぶりに出来たのが、国産小型旅客機“MRJ”、、、
“MRJ” とは?、、、(M)三菱 (R)リージョナル[地域] (J)ジェットの略。

Mrj

“MRJ” は地域と地域を結ぶ小型のジェット機と云う事で座席数は、
MAx 90席+でバス2台分なのでジェット機としてはかなり小型、、、

下図は他の飛行機との簡単な大きさ比較、、、
Mrjhikaku530x155価格の概算比較ではボーイング787が255億円、
エアバスA380 529億円、MRJ 58億円。

小型機体は燃料があまり入らないので飛行距離は短距離となる。
しかし、従来機よりも燃費性能が高く騒音が少ないのが特長。

飛行距離、例えば札幌から那覇まで約2000km以上は飛べる。つまり、、、
羽田からなら日本全国どこでも直行便で行くことも可能。しかも、、、
滑走路も短くてもすむので地方の小さな空港でも着陸可能。
現在既に447機を受注済とか!


◎その待望の“MRJ”
、2008年(平成20年)に開発がスタート、、、
2014年(平成26年)には1号機が完成して作業は順調に進んでいる筈
だったが、、、?

大幅な設計変更や型式証明の取得手続き、部品調達の遅れ?、、、
などによって何と5回も初飛行が延期、、、?
事情が分からないこちらは、何故その様に度々遅れるのか、、、?
と、そんな単純な疑問を抱いていた。

Mrjscdl結局、当初の計画よりも4年以上も遅れてしまい、
初納入の時期を左図の様に4度も延期している。
何故予定が何回も変わる?素人には理解し難い?

これ以上の納期遅れは今後の受注活動にも影響
が出るだろう。しかし、昨2015年(平成27年)11月
11日の初飛行は一応成功した。

MRJは米国で飛行試験を行うため、先月8月27日と28日に愛知県営の
名古屋空港から現地への飛行を試みた。北海道の新千歳空港やロシア
などを経由し、数日間かけて米ワシントン州の試験飛行場に向かう予定
だった。しかし、、、

空調システムの不具合とやらで2日続けて出発して間もなく名古屋に
舞い戻って来たのだ! 二度も同じ不具合とは? 何とお粗末な!
そして、約一か月後の先日9月26日、三度目の正直で米ワシントン州に
向けて飛び立った。そして9月29日予定どおり米国に到着した様だが、!

この一連のテレビ・ニュースを観ていて私はまた疑問を抱いた!?
ただ単に三度目の挑戦! とか云わなくて、二回も同じ空調システムの
不具合と報道したのに、その原因については一切報道せず!?
とにかく無事に米国に到着したのだから目出度い!、、と云わんばかり!

因みに試験飛行とは、、、
MRJが平成30年(2018年)半ばにANAホールディングスへの初納入を
目指している。運航させるには安全性を証明する「型式証明」の取得が
必要で2500時間の飛行試験を行う必要からだった。


話を戻して、、、
技術系の私は どうしても上記の様な報道の仕方が気になってしまう!
何も専門的な説明をすべき、等と云う気はないが、せめて大まかにでも
不具合の原因と対策を取材して、その内容を報道すべきだろう!?
多分そんな取材もしてないんだろう?
もし私がニュースの取材記者だったら、必ずその原因について関係者から
話を聞いてただろう!、、、な~んて思ったりして!^_^)


◎以下、あくまでも報道どおりだとすれば、、、

8月27日の一回目の異常アラームの原因をちゃんと調べなかったのか?
適当に目星を付けて、単に周辺部品の交換をしただけなのか? 
そんな筈はないだろうが、報道では全く分からない?
せめて何処の部分なのか、聞いても分からないが説明して欲しかった。

 
結果、再び同じアラームでMRJはまたもや舞い戻り?
                      、、、だから云わんこっちゃない!

そこで初めて改めて調べ直したら、空調システムそのものではなくて、
それの異常を知らせるアラームのセンサーの不具合 だったらしい?
、で今回はそのセンサーを取り換えて再出発した、、、てな経緯。

※ここで余計な事かもしれないが、、、
そもそも現代のメカトロニクスを構成する電子回路は多くの部分が
ブラック・ボックスを形成しているので、不良ディスクリート部品を簡単
には特定できない場合が多い。

そこで不良個所を回路的に追い込んで行って、最終的に不良パーツの
目星を付けてこれの交換を試み、、、(1)結果が良ければそれで良し!
しかし、(2)結果が同じ様に悪ければ、また他のパーツの交換を試みる、
、、、つまり Cut and Try の繰り返し、となる。

この時、大事なことは結果が(2)の場合は必ず"不良"と判定したパーツを
単体で再チェックする事が大切で、これを実施確認しなかったらムダな
パーツ交換を何回も繰り返す事となる。

こんな基本的な対応が今回のMRJの空調システム不具合の原因追究に
該当するはずはない、と信じたいが、、、?
素人の見当違いなら良いが、少なくとも二回も同じ不具合を出した事実、
そして一回目でその原因を特定できなかった本当の理由を私は知りたい!

最先端の技術者が働いてる現場の筈なのに? 
    、、、
なぜ一回目のチェックでセンサーまで調べなかったのか?
単に報道だけ見ていたら、とても信じられない対応、と感じた!


技術系の人間だったら誰だってそう思うだろう!
      、、、願わくば何も知らない素人の勘ぐりである事を祈るのみ!


◎それはともかく、、、

初の国産ジェット機とか云ってるが、実際は設計と組み立てが日本企業、
しかし、その部品の7割は外国からの輸入部品 なのだ。
先ず飛行機の心臓になるエンジンからして米国製。残り3割の国産部品は
機体そのものと、ランディング・ギア(脚部)、飛行制御部等々、、、らしい。

何故? 例えばジェットエンジンは、性能の優劣だけでなく、定期的な
メンテも考慮する必要があるので、世界的に定期メンテナンス出来ること
が必須条件だそうだ。

そのため定評があり、かつ納入実績が豊富にあり、世界各地に部品供給
出来るメーカーの米国製エンジンを選んだとか!
また、日本企業から部品を調達しようとすると採算が合わない事もある、、
、と云う。

もう一つ根本的な問題として、、、
航空機に限らず現代のあらゆる製造における産業構造の変化がある。
昔は完成品メーカーは、設計から部品の調達、最終組み立てまで、、、
すべてを同じメーカーが担当していたが、現代は分業化が進み、
例えばパソコンのような水平分業が定着して久しい!

特に今回のMRJの様な大型プロジェクトの場合、国産部品、輸入部品など
合せて膨大な数の部品を組み合わせた、、、いわゆる、
        システム全体の品質管理の難しさ、がある様な気もする。

これは過去の日本の製造業、つまり自社製品のみの品質管理に長けて
きた日本企業にとっては、あまり経験した事のない分野 なので、比較的
新しい挑戦になっているのでは?

メガサプライヤーと呼ばれる大手の部品メーカーが集まって、ユニットや
半完成品を作り上げ、それを完成品メーカーが最終組み立てだけ行う、、
、、、と云うのが主流らしい。

専門家に云わせれば、、、
製造業のグローバル化、コモディティ化と云うビジネス・スタイルの問題
であって、技術そのものの国籍の問題ではない、、、らしい?

◎それにしても“MRJ”の開発予定が大幅に遅れたのは、、、?
      、、、多分我々が知らない、いろんな事情が有るのだろう?


最下段で紹介した関連資料 を読んで少しは理解できたが、、、
開発が大きく遅れた要因の一つと云われている、、、
         、、、大幅な設計変更や型式証明の取得手続き、、、?

世界の航空業界を牛耳っている米国(アメリカ連邦航空局)が、
日本の優秀な航空機の世界進出を妨げるために、さまざまな難癖をつけた
様な気もするけど、、、?^_^)


それはさて置き、、、
私が日頃から感じていること、、、!
以下、何もMRJの事を云ってるのではなく、あくまでも一般論だが!

先ず、日本の製造業の技術力、技能力が落ちているのでは、、、?
、と日頃から感じている。かって日本の製造技術は世界に誇っていたが、
私の目から見れば近年の日本は全体として技術レベルが落ちてる様に
も思う。

一口に“技術力”と云ってるが、私が気になるのは特に現場での作業者
各人の“技能レベル”が低下しているのでは?、ってこと。
早く云えば、どんなに素晴らしい設計でも、それを組み立てる現場作業者
のレベルが低かったら高品質の物は出来ない、ってこと!

最近の例で云えば、自動車の燃費偽装問題やエアバッグ事故の問題他、
生産管理、品質管理全体が危うくなっているのでは?
それは車に限らず全ての産業工業分野で、その製造現場能力の弱さが
出ている様にも感じている。

以前起こったトンネル天井とか、橋げたの落下事故、電車脱線事故等々、
中には必ずしもその事故原因が経年劣化だけではない様な気もする?
原因の一つに、業務の外部委託とか、非正規従業員の採用等で作業者
の訓練が出来てなかった?、、、とか、そんな事も関係しているのでは?

もともと日本の製造業は終身雇用制度に守られた正規社員で成り立って
いた。不肖私もそんな時代に製造現場で働いた一人だった!
        、、、社内教育で徹底的に基礎訓練を受けた事を思い出す。


また、殆どすべての製造は同一企業内、同一グループ企業内で行なう
内製化が普通だった。ごく稀に外部委託(外注)も有ったが、、、
もし問題が出れば現場全員の力で解決してきた。
     、、、近年、そのような永年の製造現場体制が崩れてきたような?


◎また視点を変えれば、、、

日本の技術力が低下したのではなく進歩していない停滞しているだけか?
その間に海外の技術力が日本に追いつき、、、
追い抜いて行っただけかも? その様には信じたくないけど!^_^)

例えば中国など他の国が伸びてるので、相対的に日本が低下している
ように見える?
問題は日本企業は最高レベルの品質の製品は作れるが、、、
新興国で消費される 価格は安いが、品質はそこそこの製品 を造れなく
なっている。私は昔、その事を南米やインドで体験した。

例えば、日本の携帯電話は世界最先端だが、世界中どこでも使えない、
つまりガラケーと呼ばれる所以(ゆえん)!?
これは、もちろん通信インフラの法的規制が強い為だけど、、、!

50万円以下の自動車とか、3万円以下のパソコンなどを素早く開発する
能力はない様に思う。しかしそれが中国やインドでは造られているのだ!
つまり日本企業にはあらゆる国力レベルの世界市場向けの販売戦略が
ない様にも感じている。


◎もっと身近な事で云えば、、、

あらゆる産業分野での、最近の現場作業者一人一人の力量も如何な
ものか? 私は正直疑っている!
            、、、個人的に身近で常日頃感じているのは、、、? 

今時の小学生はいつの頃からか?鉛筆を使わずボールペンを使ったり、
たとえ鉛筆を使っても、それをナイフで削る事も知らないので鉛筆削りを
使ったり、、、イヤイヤそもそもカッターナイフがまともには使えないのだ。
アホな親がナイフは危ない!  とかホザいて使わせない、、、
               、、、そんな変な国になってしまったニッポン!

また、学校で円周率(π)=3.14 ではなく 3 だと教え、、、
    、、、また分数を理解できない大学生も多いとか? 信じられない? 

あるいは、今の20歳前後の男子で、家庭でのねじ回しや、ハンマー
(金づち)をまともに使えるのか? 使えない子が多いのでは?

そんな今時の少年たちが現場作業者になっても、職場の先輩の技術や
技能を真似たり、憶えたりする根性は少ないだろう!?
        話が古いけど、、、“3K”、と云って嫌うぐらいだから、、、!

別の例では、、、
車のパンク! そのタイヤ交換などドライバー自身で出来るのか?
(もちろん今時のタイヤはそう簡単にはパンクしないが、、、?) 
そして、そのネジ(ナット)を十文字で互いに向き合った順に締める、
初めは軽く締め、最後には硬く増し締めする、、、等々
    、、、これらの基本知識(常識)は有るのか? とても疑わしい!?

つまり国民一人一人のあらゆる分野でのレベルが落ちているのでは
ないだろうか?
そんな日本は、今後も技術力、技能力が進歩する可能性は低いだろう!

我々はよくビルの倒壊事故などを起こす中国や、韓国のポンコツ建築物を
批判しバカにするが、最近では日本だってあまり威張れない。
我々が先人から徹底的に教え込まれた、、、
    、、、物造り日本、匠の技を誇る日本 も今や昔の話と成り果てた!


◎関連資料

MRJ (Wikipedia)
型式証明 (Wikipedia)
【連載】基礎からわかる!MRJ(1)(2)(3)(4)(5)

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【注】下段の各≪写真集≫は2019年3月以降、現サーバーの改編で継続不可となりました。従って多数写真のアップはブログ記事内で紹介しています。