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2016年7月31日 (日)

障害者施設での惨劇に思う!

先日の相模原の障害者施設で起こった連続殺傷事件で思い出したこと!
それは、、、?

昔々、ブラジルのサンパウロで勤務していた1980年代中頃、、、
郊外のイタケーラ(Itaquera)地区。そこの田園地帯にあった我社の工場の
近くに、いわゆる心身障害者の為の保護施設が有った。

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その存在は聞き知ってはいたが、実際に行った事はなかった。
ある日、そこの責任者の方が我社を訪れて、私が応対した事があった。
それは、、、

そこの入居者の中の一部の人に、彼らの心身のリハビリのために、
何か簡単な手作業をさせたいが、ついては御社(我社)の仕事の中で、
委託出来そうな簡単な作業はないだろうか?、、、と云う相談だった。

そこで、先ずはどんな施設なのか?  私が見学したい旨の要望を出すと
直ぐに快諾。そしてその責任者(経営者?)の方から案内された場所は?
のどかな田園の一角に建つ建物数件、、、そこは民間の日本人篤志家に
よる自主運営で経営されていた「こどもの園」と云う施設だった。

(今、これを書きながら念のためにネットで検索してみたら、実際にまだ
その施設は残っているではないかッ!)
http://www.k5.dion.ne.jp/~pochi-br/kodomonosono1.htm
http://kcv-net.easymyweb.jp/member/brz_zainichikyo/?c_id=42723

そこは当時、たしか15、6歳から70歳過ぎの老若男女の各種心身障害者
が100人程? も収容され、皆が一緒に団体生活を営んでいた。

収容者の内訳は日系人も居れば、ブラジル人も居るなど多種多様だった。
入居資格に年齢制限も有ったらしいが、しかし実際には“おとなの園”
、って感じるぐらい、子供より大人の方が多かった。
つまり、一旦そこに預けられた人達は、歳をとってもその家族がなかなか
引き取ろうとしない、、、と云う悲しい、そして切ない現実があったのだ。

しかし、責任者の方の説明では、、、
この施設では、たまに彼らの家族や身内の人が訪問して来て、収容されて
いる身障者の我が子や我が親など、身内と共に家族水入らずでの一日を
過ごしたり、またいろんなレクレーションなども企画して、障害者と職員
スタッフなど皆が参加しての、ほのぼのとした“心が暖まる”ような場所でも
あった。

見学して先ず私が驚いたのは、、、
入居者の老若男女の内、施設内の周囲の畑で農作業をしている比較的
軽度の障害者、つまり責任者曰く “単なるな知恵おくれ”の人が居るか、
と思えば、、、

おとなしい静かな障害者だけでなく、別棟には見知らぬ私を見て、
凶暴な形相で私を睨みつける、など正直云って気持ちの悪い人も何人か
収容されていた。
また、中には他の収容者とは同居させられない乱暴な者や、自分の
身内か否か? の判断もまるっきりつかない重度の障害者の人達も居る、
、等々と諸々の説明を受けた。

これらを見聞きして、責任者やスタッフの方たちの苦労は並大抵でない!
、と、ホンノわずか1、2時間の見学だけでも充分想像できた。

私が園内を見学中も、私に向かっていきなり飛び掛かってきたり、
唾を吐き掛けてきたり、
とか! 案内してくれたスタッフの方が慌てて
それを止めに入ったり、、、かと思えば見知らぬ私に握手を求めたり、
ハグを求めたりする者など、同じ障害者と云ってもいろんな人が居たので
正直、ビックリ仰天の連続だった。

見学を終え、帰社した私は考えた挙句、工場内の作業の中の比較的
単純な手作業の中から適当なものを彼らに作業依頼する事を思いついた。
これもボランティアだ、地域協力だ、だから利益抜きの特別委託料で、と!
たしか3年間ほどそんな活動が続いた事を今でも憶えている。
、、、そんなある日、私はその施設から感謝の言葉を頂いた事もあった。


◎昔話はそのくらいにして、、、
今回、相模原の施設で起こった重大事件、元職員だった容疑者の言い分、
障害者は社会に必要ない! 障害者の為にムダな税金が使われている!
これらの考え方は、、、

報道によると、この容疑者自身が薬物障害に侵されている様なので、
自分自身にも当てはまる事だが、当の本人はそれに気づいてない!^_^)
つまり、身勝手な言い分、って事になる。

ただ、障害者を抱える家庭や、その施設の現場で日夜苦労している
スタッフ、関係者のご苦労は、上記 私の昔話の様に、チョット垣間見た
だけでも充分想像できる。

単に軽度の知的障害のみならず中には自覚症状意識もない重度身障者、
絶えず無意識に暴力を繰り返す者、突発的に近くの人に対して暴れ出し
たり、物を投げつけたり、自らを傷つけ酷い自傷行為を繰り返したり、、、
、それが落ち着くまで何時間も、そして毎日の様に続く、!

どうにも手が付けられない! 下手すると世話をするスタッフまで大怪我
する事もある。だから、、、
最後は数人で止むなく無理に腕力で抑え込んで、言い聞かせても徒労で
終わる、この空しさ!涙)

こんな事が毎日の様に繰り返されるのだ。たまったものじゃない!汗)
これを冷静に対処せよ! な~んて云うのはあまりにも無責任で現実を
知らない者の言い分だろう。普通の人だったら簡単には務まらない仕事。

例え専門スタッフでも、時には爆発する事もあるだろう、、、!
                           、、、同じ人間なんだから!
あるいは、スタッフで鬱病になったり、ストレスで神経が参ってしまったり、、
普通の人間なら誰しもそうなる可能性が高い。
 、、、そのくらい心身共に過酷な労働環境、と云う事は充分想像できる。

結果、報道で知る事件の中には施設職員による障害者への虐待事件が
大きく報道されるが、実はその逆のケース、即ち障害者が暴れて職員や
スタッフを傷つける事件も起こっている。

               、、、しかしこちらはあまり大きくは報道されない。

施設内で、健常者のスタッフが同じ腕力暴力を振るえば、警察沙汰に
なって障害の罪に問われる。下手すると周囲から虐待扱いされる!
しかし障害者だったら罪に問われる事もなく、この辺りに矛盾を感じても
現実はどうしようもない、、、!
だから職員スタッフは、ただただ忍耐、忍耐、我慢、我慢の日々なのだ。


◎結論として私が思うに、、、
今回の容疑者の言い分に少しでも同調したり、もちろん擁護する気など、
毛頭ないが、「障害者は排除すべし!」
と云う、、、
今回の容疑者の極端な異常性だけが注目されている事に関しては、、、

この考え方が優生学的思想、って云うのか?何か知らないけど、
今の日本社会において必ずしも特別なものではなく、人によっては、
心の片隅でその様な思いを密かに、密かに、抱えているのでは、、、?
と想像する事もできる。

世界中の心身障害者、、、この悲しくて辛くて、空しい現実!
     、、、これは
神の悪戯か?果たまた人間に与えた試練なのか?


◎以下、関連した余談だけど、、、

よく一般の傷害事件で云われる容疑者の責任能力 云々!
これなんて、おかしな話で、たとえどんな人間でも罪を犯したら、それが
過失だろうが何だろうが罪を問われるべきで、未成年の犯罪の多くや、、
また交通事故などの判例にその悪しき例が多い!、と日頃感じている。
           、、、責任能力より結果重視 こそが必要なのでは!?

その意味では、よく良く云われる容疑者の精神鑑定、これも不要!
その必要性は無い! と私はいつも思っている。
従って心身障害者もその意味では健常者の犯罪と同じように取り扱われ
るべき!、、、つまり相手を傷つけた事実と結果は同じだから!

また同じく傷害事件で殺意の有無 を検証する場合も多いが、これまた
私はムダ、と思ってるので毎回違和感を抱いている。
つまり、その瞬間は殺意が有るのが当然で、例えば首を絞めながら、
あるいはナイフで相手を刺しながら、つまり相手を攻撃するその“瞬間”に
殺意が無い訳はないだろう!
事前の計画性の有無の話とは別なのだ。

時代劇チャンバラじゃあるまいし、手加減して相手を傷つける、、、そんな
器用で冷静な人間だったら、先ず殺傷事件そのものを犯す筈もなし!

以上、いずれにせよ 身内同士の殺傷事件の場合は情状酌量の余地
出てくる場合も当然あるだろう。



◎関係資料

相模原障害者施設殺傷事件(Wikipedia)

◎過去の関連記事
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