レジェンド二人のジャズに痺れた夜!
“宮本直介(b)/竹田一彦(gt)”
去る5月27日(金)は朝からテレビでオバマ大統領を追っかけていた、、、!
夕方6時前、オバマが広島を去ったのを見届けてから夜の名古屋へ、、!
、、、行先はいつものジャズ・ライブハウス“Mr.Kenny's”
この日の出し物、【宮本直介カルテット】 を聴くためだった。
、、、このレジェンド・ベーシストのライブを聴いたのは、
最初が2014年12月11日、この時は広瀬未来(tp)、塩本 彰(gt) との、
、、、ドラムレスのトリオだった。
次の二回目が2015年9月30日、は最初と同じく広瀬未来(tp) に加えて
、、、河村英樹 (t.sax)、倉田大輔(dms) のカルテット。
そして今回も前二回と同じく広瀬未来(tp)に加えて鈴木宏紀(dms)、
、、、そして今回は初めて竹田一彦(gt) を迎えてのカルテットだった。
、、、やっぱりベテラン・ジャズメンの生演奏は逃せないからね~!^_^)
◎私が初めて聴いた竹田一彦(gt) さん、、、、!
結論から先に云うと、いやぁ~参った! ただただ“素晴らしい”の一言!
一口で云うと、これぞジャズだ♪、ジャズ・ギターだ♪、って感じ、、、!
正直、私が聴いた日本のジャズ・ギタリストでは特に感動した一人かも?
プロフィールを読むと、大阪在住のギタリスト。御年なんと80歳!
中学生の頃からFEN(アメリカ軍の極東放送)でジャズを聴いてたとか、
だから当然と云えば当然だけど大ベテラン、そして大レジェンドだ!
因みにFEN は昭和30年(1955年)頃、毎夜の様にラジオで本場の
ジャズを流していて、日本のミュージシャンやジャズファン等は嬉々と
して聴いてたらしいが、如何せん当時故郷の長崎ではこのラジオ放送
を聴くことが出来なかった。
竹田一彦(gt) さん が日本のジャズの夜明けの時代からのミュージシャン、
と云えば今回のリーダー宮本直介(b) さんも同じく80歳 で日本ベーシスト
の大レジェンド!
こちらも関西の人だから竹田一彦(gt) さんとは昔からの仲間だったとか、
この夜は正に レジェンド御大二人 によるジャズのビッグマッチだった!
◎竹田一彦(gt) さんは御多分にもれず、昔のバンドボーイから始まって、
キャバレーやナイトクラブでのポピュラー音楽や歌伴など、ジャンルを
問わず何でも演りながらバンドマン生活を送り、それでも絶えずジャズを
忘れずに追い求めていたとか! 昔のバンドマンは皆そうだった!
話が逸れるけど、昔のキャバレーでは毎夜お店が開店してお客が入り
始める時刻頃までは、バンドは主にジャズを練習演奏し、お客が入り始
めたら軽音楽や流行歌などを演奏していた。それが店側の要求だった!話を戻して、、、
そんな苦労人の竹田一彦(gt) さんが弾くアコー
スティック・ギター、その奏法など専門的な事は
解らないが演奏と音色は暖かく、リズム感、
スイング感、そして、その歌心と遊び心に溢れる
ブルージー感♪ これら全てが心地良く自然に
耳に響き、聴いてて本当に楽しいし、正にジャズ・
ギターの王道の様な演奏だった。
ご本人は、有名プロの誰それに似ている、って
云われるのはお嫌いらしいが、私の耳ではその
奏法とサウンドが何となく ウェス・モンドメリーに
似ているかな~、、、? と思ったけど?
とにかく 竹田一彦 さんのアコースティック・ギター
は、聴く耳に心地よかった。
それはともかく、やはりこう云っては語弊があるが、年配ミュージシャンが
演奏するジャズは若い人のそれより味がある! 言葉では表せない!
それこそ人生の“酸いも甘いも噛み分けた”正に枯れた味とでも云うか?
だから同年の宮本直介(b) さん とのコンビネーションも当然ぴったり!
特に、この日は2stageの内、確かオリジナルが二~三曲、後は全て、
嬉しく楽しい、スタンダード・ナンバーばかりだった。
リーダー宮本直介(b)さん は”ジャズはときめき”、とご自身が云われる
とおり本物のエンターテイナー♪
、、、だから客さんにジャズを楽しませる術をご存じ!
◎レジェンド二人が加わると、、、
いつ聴いてもメロディアスなハイトーンが大変素晴らしい広瀬未来(tp) の
ペットと、竹田一彦(gt) さんのスゥイング感溢れるギター・サウンドが
互いに絡み合って♪楽しい掛け合いが続く、、、♪
宮本直介(b) の堅実ウォーキング・ベースのリードにのって、いつもは
ファンク系のダイナミックなドラミングを聴かせる若い鈴木宏紀(dms)、、、
鈴木はこの日ばかりは、自分のお爺さんの様なベテラン二人に負けじと
いつもとは違う4ビートのオーソドックス・リズムを若者らしいノリで刻んで
、、、とにかく老若4人が世代を超えてノリにノリまくってジャズっていた♪
◎最後に一言、、、
この夜は文字どおり レジェンド二人のジャズに痺れた夜! だった。
、、、やはり生で本物の上質なジャズを聴いた後は興奮冷めやらぬ!
◎以下、関連資料
*宮本直介(b) Home Page
*宮本直介(b)ミュージシャン情報(b)
*竹田一彦(gt) Home page
*Jazz Relay, Vol.22 竹田一彦(Guitarlist)
*Jazz Relay, Vol.02 広瀬未来(Trumpet/Compose)
*鈴木宏紀(dms) Blog
◎関連拙ブログ、本文記事左側INDEX欄、 ※“趣味の音楽関連”から、
(1)ブログ“音を楽しむ徒然語り” その1~7(最終回) のシリーズと、
(2)HPの “Modern Jazz LP Collection” (Part 1, 2) も併せご覧下さい。