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2016年1月19日 (火)

東北は日本人の心の故里か? 「壬生義士伝」から。

先夜、何とはなしにテレビを観てたら、、、
久しぶりにBSで 「壬生義士伝」 をやっていた。中井貴一主演の映画版だ。

Photoもともと浅田次郎の小説 「壬生義士伝」 は、昔東京
在住時に単行本で読み、感激した記憶がある。
それでなくとも浅田次郎の小説は、藤沢周平と
並んで好きな作家なので「蒼穹の昴」、「鉄道員」、
「柘榴坂の仇討」、「新選組読本」、等は読んだ
事があったが、、、

普通、原作を読んだ後に映画を観ると、どうしても
自分が原作を読んで抱いたイメージと、映画の
イメージが違う場合が多く、期待外れする時もある。



その点、先夜観た松竹映画の「壬生義士伝」は良く出来ていたと思う。
他にもテレビ映画化した同名のドラマも有る様だが、そちらは知らない。

以前のブログでも書いたていたので若干重複するが、、、
久しぶりに観てもやっぱり良いものは何回観ても良い! 恥ずかしながら、、
終始泣きっぱなし! 歳をとって涙腺がますます緩んでるんだろう!^_^)

Yoshimuraiku


原作:浅田次郎
製作:2002年
配給:松竹
監督:滝田洋二郎
主演:中井貴一、佐藤浩一、他




◎ネタバレしたくないので概要だけ、、、
東北岩手の南部藩(盛岡)の中年の冴えない下級武士だった主人公は
貧困のどん底で喘いでいた家族を助けるため止む無く脱藩、、、

時は風雲急を告げる幕末の京に上り、反政府(幕府)勢力を取り締まる
武装集団の壬生浪士組、つまり後に池田屋事件を経て、絶頂期に
あった 新撰組 に入隊。

ここで私が思うに、、、
それは彼の主義主張からではなく、単に盛岡の家族の生活費を稼ぎ、
仕送りする為に手っ取り早く大金を稼ぎ易かったからに他ならない。
     、、、それは自身の剣術に自信を持っていた事とも関連する。

主人公は純朴な田舎っぺ侍の外観に似合わず、その腕前は何人も
人を斬ってきたものだった。しかし、、、
新撰組隊内では同僚に 『私は死にたくないから人を斬ります!』 と云う。
そんな主人公の新撰組内での評判は、確固たる思想も持たない単なる
守銭奴とか出稼ぎ浪人などと呼ばて軽蔑されていたが、家族への愛と、
また一方では貧乏とは云えやっぱり東北侍だった! 
、、“義”に生きるため、身を削る悲壮な覚悟の上の行動でもあったのだ。


やがて世の中は大政奉還をむかえ、鳥羽伏見の戦い、新撰組の壊滅、
そして主人公は満身創痍となりながらも奇跡的に生き延びて京の
南部藩邸で自害。その際、中井貴一ふんする主人公の解り難い
南部弁での長~い独り言のセリフが見事!

しかし、主人公の息子が函館戦争に参戦したり、急激な時代の変化に
翻弄され続けた主人公やその家族と周囲の人達、、、
       、、、やがて時は明治~大正と世の中が移り変わって、、、、
映画はその冒頭から、主人公の子孫や昔の関係者の回想録の形で
物語が進んで行く、、、


◎男は何のために働くのか?
 何のために生きているのか?
(この言葉、今自分自身に当てはめているけど、、、?)
会社や組織のため? それとも自分のため? いや自分が愛する家族の
ために働くのだ。(私は自分の為だけに働いてきた気もする!?)

男と女のモノとは違う愛、守るものがある男のあるべき姿、、、
見栄も外聞もなくただただ黙々と、、そんな男の生き様に涙、涙、、、
これが泣かずにおらりょうか?、ってそんなお話なのだッ!

それにしても、昔若かったが今や65歳以上ぐらいの婆さん達のアイドル
だった佐田啓二! その息子の中井貴一は好演、熱演だった。
        (今や佐田啓二を知ってる人も少ないだろう?)

◎最後に、、、
幕末や新撰組関連のセミ・ドキュや小説は数多くあってお馴染みだけど、
この浅田次郎の「壬生義士伝」は、子母沢寛の「新撰組始末記」と並び
別の角度から見た新撰組内の内情が手に取る様に分かって、そんな点
でも大変面白い。

また、時代小説では他にも小藩を舞台にした数々の面白い小説があるが、
何故か舞台が東北 と云うのが多い! 如何にも当時の日本、封建時代の
東北の小藩と、そこの下級武士の悲哀を描いた話が多い。
         、、、この「壬生義士伝」も、東北は岩手南部藩の話だし!

他にも例えば、、、
遠藤周作/著 「侍」 は、江戸時代初期の仙台藩を舞台にしたキリスト教
宣教師の話。そして藤沢周平/著 「蝉しぐれ」 『必死剣 鳥刺し』 は、
山形は庄内藩のそれぞれお家騒動がテーマ。
       、、、いずれも何故か東北が舞台の暗~い、悲し~いお話だ。

その点、江戸時代の 天領だった我が肥前長崎藩 には、そんな暗い~、
悲し~い物語はむいてない、似合わない!^_^)
やっぱり南国だから? それとも天領だったので、当時の日本国内各地の
諸藩と比べて経済的にも恵まれていたからだろう。多分?
            、、、(だから貧乏人にはなりたかねぇ~!^_^)

◎追記、藩校の先生でもあった主人公が、、、
子供たちに教えさとしていたと云う言葉、これには何故かハッ!と
                                   、、、させられる。
 『盛岡の桜は石ば割って咲ぐ。 盛岡の辛夷(コブシ)は北さ向いて咲ぐ。
  、、、んだば、おぬしらもぬくぬくと春ばくるのを待つでねえぞ。』
  『南部の武士ならば、みごと石ば割って咲げ。
  盛岡の子だれば、北を向いて咲げ。 春に先駆け人にも世にも先駆けて、
  、、、あっぱれな花こば咲かせてみよ。』

◎もう一つ追記、作者、浅田次郎の言葉、、、
 『私はこの小説で喪われつつあるナショナリズムを描いたつもりである。
  この物語にある美しき南部の国が、実は我々の祖国日本そのもの
  であると理解して頂きたい。』
       、、、やっぱり東北は我々日本人の心の故里なんだろうか?


下記、映画「壬生義士伝」の一部カット版をご覧あれ!

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