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2014年7月25日 (金)

『蝉しぐれ』、他

毎朝セミの鳴き声で起こされる今日この頃!
そこで思い出したのが、、、、、
『蝉しぐれ』、て云う藤沢周平原作の時代小説。この本の感想などは、
以前も書いたが、 今日はまたその焼き直しになるけど、、、Semi_shigureもともと、随分前にNHKのテレビ・ドラマを観て気に入ったので、
その後、原作の単行本を買って読んだのだが、作者の藤沢周平が、
その人間愛をテーマにした数多い時代小説の中でも、、、
この 『蝉しぐれ』 はダントツに美しい物語だった。

庄内藩 (山形県) の下級武士が主人公で、彼が16歳の時、父が藩の
政争に巻き込まれて無実の罪をきせられ切腹させられる。
家禄も大幅に減らされ、その住まいも組屋敷から粗末な長屋に移される。

セミが鳴く暑い夏のある日、理不尽にも切腹させられた父の遺骸を
引き取り、リヤカーで住いまで運ぶ途中、急坂を登るのに苦労していたら、
主人公が秘かに恋心を抱いていた近所の娘が、その坂道登りのリヤカー
を後押しして手助けする。このシーンはジーンときて泣かされた!

その後、父を失った少年が、家禄を減らされながらも健気に剣術と学塾に
励み、逞しく成長していく過程、、、と同時に隣家に住む初恋の相手への
密かな恋心がますます強くなっていく、、、、。

やがて主人公が立派に成長した後、今度は藩の世継ぎをめぐる政争が
勃発し、計らづも主人公は昔 父が濡れ衣を着せられ切腹させられた
経緯の全てと、その黒幕を知る事となる。

やがて主人公は、ここで永年の恨みを晴らす事に成功し、藩の黒幕は
失脚。そして、今は主君の妾となった初恋の相手と、密かに初めで最後の
契りを交わす。この日は、、、
あの時と同じく夏の一時、庭では蝉がミーン、ミーンと鳴いていた、、、
ここで物語りは終わる。
この素晴らしいラスト・シーンは何回読み返しても涙が出る!




時代小説では他にも小藩を舞台にした数々の面白い小説があるが、
何故か舞台が東北と云うのが多いような?
如何にも当時の日本、封建時代の東北の小藩と、そこの下級武士の
悲哀を感じさせる小説が多い。
例えば、、、Mibu_gishiden
浅田次郎/著の 「壬生義士伝」 は、東北岩手の南部藩
(盛岡)を脱藩した中年の冴えない下級武士を主人公に
した涙、涙、また涙のお話。
幕末に暗躍した新撰組の内情が手に取るように分かって
面白い。
そして、新撰組が壊滅した後、主人公の息子が函館戦争に参戦したり、やがて明治~大正と世の中が移り変わって、、、主人公の子孫や昔の関係者から、主人公の回想録の形で物語が進む。この本も私にとって印象的な小説だった!



もう一つ、、、
Samurai遠藤周作/著 「侍」 は江戸時代初期のキリスト教宣教師の
話がテ-マだが、そのベースになっているのは、、、
奥州は仙台藩の“支倉常長”の慶長遣欧使節団 が元に
なっている。

スペイン人宣教師と東北の下級武士である主人公が、
藩主の命によりローマ法皇への親書を携えて帆船で
太平洋横断、さらにメキシコを陸路で横断して、、、
やっと大西洋に出る。
さらに、スペイン、そして最終目的のローマに到着。しかしローマでは、
お役目達成のためにキリスト教への受洗を迫られる。

七年に及ぶ旅の果て、主人公が知らないうちに、キリシタン禁制、鎖国の
時代と変っていた故国、日本へ戻った「侍」を待ち受けていたものは?、、
主人公は、役目達成のために形だけとはいえ、キリスト教に帰依したことを
理由に処刑されるという、非情で悲劇的な結末を迎えるが、、、
同時に死を控えた彼が、キリストへの心からの信仰に目覚めていく様を
描写している素晴らしい小説だ!




◎話はガラッ、と変って、、、
現在放映されている地デシ、BSでのテレビ時代劇と言えば、、、
NHK大河ドラマは毎年面白くないし、「暴れん坊将軍」、「水戸黄門」は
毎回単純無害そのもので爺サマ、婆サマ向け。
(そう云うこちらも爺サマだけど!^_^)、、、
その他、いろいろあるが殆ど観る気になれない。

ただ唯一、池波正太郎原作の 「鬼平犯科帳」 が好きだ!
主人公の鬼平役は、過去いろんな役者が演じているが、その中でも特に
中村吉右衛門の鬼平が大好きだ!

Wikipedia によれば、、、
この物語の時代背景は、長谷川平蔵が火付盗賊改方長官であったのは
1787年(天明7年)から1795年(寛政7年)まで。
1783年(天明3年)の浅間山大噴火や折からの大飢饉による農作物の
不作により、インフレが起こる。各地で打ち壊しが頻発し、世情は酷く
不穏であった。

田沼意次の失脚(1786年(天明6年))を受けて1787年(天明7年)に
松平定信が老中に就任。寛政の改革が始まったが、このような経済不安
から犯罪も増加し凶悪化していった。長谷川平蔵が火付盗賊改の長官と
なったのは同年10月である、、、、とか。

そのストーリーは他と同じく毎回単純だが、画面から出る雰囲気が何となく
情緒がある。江戸の下町風景などの表現が他のドラマとは格段に違って
リアリティーを感じる。
そして毎回エンディングに流れるギター音楽、ジプシー・キングスの
インスピレーション がこれまた素晴らしいBGM! 

また、このドラマを観て思ったのは、縦割り行政の弊害をなくす、
“火付盗賊改方”のような特別機動部隊、特別組織は現在の日本にこそ
必要と思った。
さらに日本もアメリカの様に犯罪者と司法取引をするのも必要じゃない
かな~? とも思った。長谷川平蔵は元犯罪者の手を借りて江戸の
治安維持に当たっていたのだから、、、。

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