懐かしの映画(18) 『マリリン・モンロー特集』
この“懐かしの映画”シリーズ は今まで主に主演が男優の映画を書いてきた。ここらで女優主演の映画を書いてみよう。
以前 『懐かしの映画,もろもろ談義』 でも書いたが、私が好きだった女優は ソフィア・ローレン を筆頭に数々居るが、今日はその中で マリリン・モンロー を取り上げる。
特に女優としての M・モンローの大ファン?、って訳ではなかったが、私が20歳代の頃、あのムンムン色気に圧倒されていたのは事実!
1926年生まれ、1962年死亡、没年36歳だった。その死因は自殺とされているが、、、永遠の謎?
あの時代、フランスの B.B(ブリジット・バルドー) とは、また違うタイプの奔放でキュートな彼女のトレードマークは、真っ赤に塗られた唇、そして口元のホクロ!
だから、セックス・シンボル としての印象が強すぎて、ただそれだけの女優と思ってたが、何本か彼女の主演作品を観ているうちに、そうでもない事を発見! 数ある作品の内、ここでは私が気に入った3本の作品を紹介。
『ナイアガラ』(Niagara)、1953年のハリウッド、サスペンス映画で、
M・モンローの初めての主演映画。
監督:ヘンリー・ハサウェイ、
主演:マリリン・モンロー、ジョゼフ・コットン、ジーン・ピーターズ、他。
ストーリーの概略は、、、
ナイアガラの滝を臨むロッジに夫(ジョゼフ・コットン)と宿泊している妻(M・モンロー)は、夫が精神を患っているように装い、愛人と結託して夫を自殺に見せかけて殺害しようとするが、、、?
この映画はロケ地の ナイアガラの滝 を観光気分で存分に楽しむ事も出来る。そして、何となく M・モンロー の 寂しさや哀しみの影 を感じたのは私だけだろうか? 映画の後半が彼女の実際の人生と重なっていたような?
また、M・モンローはこの映画であの有名な 「モンロー・ウォーク」 を初披露。彼女が歩いて行く後ろ姿を映したシーンは映画史上、最も長い歩行シーンとか?
それは、、、尻を大きく左右に振ってセクシーに見える歩き方。この独特な歩き方の秘密は、彼女が意図的に左右のヒールの長さを変えていたとか?
(残念ながら動画が見つからない!)
それはともかく、、、この映画でのM・モンロー の演技力は、ただの セックス・シンボル女優 ではない事を証明している!
『帰らざる河』(River of No Return)、1954年のアメリカ西部劇。
監督:オットー・プレミンジャー
出演:ロバート・ミッチャム、マリリン・モンロー、他。
ストーリーの概略は、、、
ゴールドラッシュで沸くアメリカ北西部で、一組の親子と男女の愛を描いた異色西部劇。
9歳になる息子を探してロバート・ミッチャムがやってくる。彼は酒場の歌手M・モンローが世話をしていた。息子を引き取ったロバート・ミッチャムは新しく手に入れた農場で息子と2人の生活を始めるが、、、
急流の河を筏で渡るシーンが、なかなかの迫力だった!
そして、、、
この映画の中でM・モンローが気だるく唄う“River of No Return”が、あまりにも素晴らしい。
◎You Tube でお聴き下さい!⇒https://www.youtube.com/watch?v=F_x7ppOuq_k
歌詞付きのもう一本!⇒https://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=hO8PYjRSCQs
◎こちらはこの映画の予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=CNqOh2iWTj4
『バス停留所』(Bus Stop)、舞台劇を原作とした1956年のアメリカ映画。監督:ジョシュア・ローガン
出演:マリリン・モンロー、ドン・マレー、アーサー・オコンネル、他。
ストーリーの概略は、、、
モンタナの田舎牧場で生まれ育った世間知らずのカウボーイ青年(ドン・マレー)はロデオ大会に参加するために、付き添いの(アーサー・オコンネル)と共に、アリゾナ州のフェニックスにやってくる。
生まれて初めて都会にやって来た田舎者のカウボーイ青年は、酒場の歌手(M・モンロー)に一目惚れ、無理やり強引に一方的に結婚を決めてしまう。
嫌がるM・モンローの言葉に全く耳を貸さない傍若無人な田舎青年を恐れたM・モンローは何回も逃げ出そうとするが、青年に無理矢理モンタナ行きのバスに乗せられてしまう。ここからが面白い展開となる、、、、、
この映画での M・モンローは本当に可愛い!
"酒場の歌手"と云う水商売の女にしては純真無垢な女性を見事に演じた演技力。実生活での彼女も本当のところは案外地味な生活を夢見ていたのかも知れないな~?
◎映画の予告編⇒http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=KAcCRys0bTQ
◎最後に、、、
マリリン・モンローは、数多くの作品に出演しているが、私が気に入ってるのは上記の3作品以外では、、、
「紳士は金髪がお好き」、「七年目の浮気」、「お熱いのがお好き」、等。
←特に「七年目の浮気」でのこのシーンは、下のマンホールから風が吹き上げて、慌ててスカートを抑えるM・モンロー! これは上記 「モンロー・ウォーク」と共に当時話題になった。
◎オマケ! マリリン・モンロー・お色気シーン・カット集⇒http://www.youtube.com/watch?v=1DG0cVUd0pI&feature=player_embedded
◎もう一つ 余談だけど、、、
1950、60年代アメリカ女性のロングのタイト・スカートにハイヒール姿で歩く姿は、今時のミニスカ、生足女に見慣れた者として、逆に新鮮な色気を感じてしまうな~!
◎以下、過去に書いた“懐かしの映画”シリーズ
(17)『ジェームス・ディーン特集』
(「エデンの東」、「理由なき反抗」、「ジャイアンツ」)
(16)『チャールトン・ヘストン特集』
(「十戒」、「大いなる西部」、「ベン・ハー」、「猿の惑星」)
(15) 『眼下の敵』
(14) 『戦艦ポチョムキン』
(13) 『黄金の腕』
(12) 『片目のジャック』
(11) 『白鯨-Moby Dick』
(10) 『真昼の決闘』
(9) 『黄昏』
(8) 『死刑台のエレベーター』
(7) 『渚にて(On the Beach)』
(6) 『禁じられた遊び』
(5) 『捜索者』
(4) 『カサブランカ』
(3) 『シェーン』
(2) 『自転車泥棒』
(1) 『駅馬車』
◎コメントを読んだり、書いたりは こちら からどうぞ!
« 懐かしの映画(17) 『ジェームス・ディーン特集』 | トップページ | 懐かしの映画(19) 『ソフィア・ローレン特集』 »