♪テイク・ファイブ♪
一昨日の5日、有名なジャズ・ミュージシャンが亡くなった!
♪Take Five♪、って云う曲で有名になったジャズ・ピアニストの“デイヴ・ブルーベック”(Dave Brubeck、:David Warren Brubeck)。1920年12月6日~ 2012年12月5日、コネチカット州ノーウォークの病院で死去、91歳だったとか。
デイヴ・ブルーベックはカリフォルニア州コンコード出身のピアニスト。ウェストコースト・ジャズ の代表的なピアニストとして知られる。クラシックの素養とジャズの即興テクニックが特徴。彼を一躍有名にしたのは下記の 「The Time Out」 と云うアルバムの中で、 5/4 (4分の5拍子) の♪Take Five♪
長年のパートナーでアルト・サックス奏者のポール・デスモンドの作曲だが、他のメンバーを加えて自身のカルテットを組んだこのLPの中に収録されている。
♪Take Five♪ はジャズでは珍しくポピュラー曲の様に日本でも70、80年代に大ヒットした。 以前何かのテレビCMでも使われたので、ジャズに興味がない人、ジャズをほとんど聴いた事がない人でも多分 何処かで耳にしているはず。(下段の You Tube で聴いて見て!)
私のHP “Modern Jazz LP Collection” の中でも紹介しているが、、、、、
『The Time Out/Brubeck Quartet』
COLUMBIA YS-214, 1960
録音
デイウ"・ブル-ベック(p)
ポ-ル・デスモンド(as)
ユ-ジン・ライト(b)
ジョ-・モレロ(dms)
【収録曲】
1.Blue Rondo A La Turk
2.Strange Meadow Lark
3.Take Five
4.Three To Get Ready
5.Kathy's Waltz
6.Everybody's Jumpin'
7.Pick Up Sticks
5/4 (4分の5拍子) のリズム・カウントの仕方は、1・2・3,1・2 とカウントして全部で5拍子となるが、このLPではこの変則拍子を半盲目のドラマー“ジョー・モレロ” が快奏している。これにプラスして美しいトーンのアルトサックスの“ポール・デスモント”がメロを奏でる。そこにリズムをキープした、“ブルーベック”のピアノとベースの“ユ-ジン・ライト”。
普通ジャズと云えば4/4(4拍子)だけど、中には3/4(3拍子)のいわゆるジャズ・ワルツ的なものや、これ以外のリズムを取り入れた変拍子ジャズも昔からあった。しかしその変拍子ジャズで大ヒットしたのがこの ♪Take Five♪ ではないだろうか? 同LPではこの曲以外でも全編そのタイトルどおり、変拍子リズムながら素晴らしいスゥイング感に圧倒される。
1曲目の、邦題「トルコ風ブルーロンド」は、9分の8拍子。困難な変則拍子ながらスゥイング感はバツグン! しかもチェンジ・オブ・ペースで、途中で拍子が4分の4拍子に変わったりして楽しい。
当時は比較的珍しかった変拍子ジャズも、最近のジャズ・シーンでは、変拍子ファンク とか、同フュージョン系のものとか、4/4拍子以外のいわゆる複雑なリズムの 変拍子ジャズ も珍しくなくなったので、今改めてこの 5/4拍子の♪Take Five♪ を聴くと、如何にも単純なリズムに聞こえてしまうのが面白い。
ジャズといえば黒人が多いと思ってる人が多いが、このブルーベック・カルテットのように ウェストコースト・ジャズ 界では白人ジャズ・メンの一流ミュージシャンも数多い。
◎上記LPのオリジナル“Take Five”を You Tubeをお聴き下さい ↓
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=vmDDOFXSgAs
◎参考までにこちらもご覧あれ!
⇒http://yoside.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-25e2.html
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