フォト
2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Face Book

何でも掲示板です↓

“趣味の音楽関連”

無料ブログはココログ

« “おくんち” | トップページ | 懐かしの映画(10)『真昼の決闘』 »

2011年10月17日 (月)

懐かしの映画(9)『黄昏』

久しぶりに“懐かしの映画”シリーズを再開。前回は2009/8/29の第8回『死刑台のエレベーター』 で終わっていたが、あれからまたDVDを何枚か買い足していたので、、、。

このシリーズの初回にも書いたが、私が昔々の大昔、青春時代に映画館で観たものを今何十年ぶりかでDVDで観て、また若い時とは違う現在の感性での拙い感想文。

再開初回は『黄昏 (たそがれ)』。同名邦題のハリウッド映画は紛らわしいことに二本有って、1981年ヘンリー・フォンダ主演の-原題:On Golden Pond-と、今回観た1952年作の-原題:Carrie-。監督ウィリアム・ワイラー、主演ローレンス・オリヴィエ、相手女優が香港を舞台にしたラブ・ロマンス『慕情』などで大好きになったジェニファー・ジョーンズ。

Carrie 物語は20世紀初頭1900年頃のアメリカ。この頃のアメリカは急速に近代化している頃のようで、そんなアメリカ都市部の情景を映画にしたものは比較的少ない気がする。そんな時代背景の中、田舎娘キャリー (ジェニファー・ジョーンズ) が大都会シカゴに出て来るところから始まる。キャリーは大都会で悪い男に騙されたり、散々苦労しながら都会生活で何とか自立の道を探っていた、、、、、

そんな時、彼女はふとした切っ掛けから高級レストランのカッコ良いイケメン支配人(ローレンス・オリヴィエ)と知り合う。支配人はそのレストラン社長の娘である妻との折り合いが悪かった事も有って、素朴なキャリーに惹かれて結局恋仲になってしまう。そしてある日、彼は出来心から店の売上金をネコババしてキャリーとNYへ駆落ち。もちろんキャリーは彼がネコババした事など知る由もない。そしてしばらくは二人の幸福な生活が続くが、、、、、

しかし社長が依頼した私立探偵の追求を受け、やがて彼は残金全てを返却して警察沙汰になることだけは免れる。しかしそんな噂が周囲に広がり、彼は就職先も決まらないまま生活困窮状態が続く。

レストランで支配人をしていた頃のビシッ、と三つ揃えスーツでカッコ良く決めていた彼の姿が徐々にみすぼらしい服装に変わっていくところが見所! そんな中、二人の仲も必然的に冷え切り、やがてキャリーは彼の元から去ってしまう。いずこも女は男に金が無くなったら見限るのかな~? 結局“金の切れ目が縁の切れ目”か?

それから数年後、キャリーは女優となりさらに大スターにまで上り詰めた。ある日の夜、彼女は公演の後、近くで施しを乞う浮浪者を良くよく見ると、過去自分が棄てた彼の成れの果ての落ちぶれた姿だった。

彼女はその姿にショックを受け再び彼と共に暮らしたい、と決心し(そんな所が女は我がままなのだッ!)、彼女がちょっとその場を離れた隙に彼はテーブルの上に彼女が置いていた財布からお札を除いて小銭のコイン1個だけを取ってトボトボと立ち去ってしまう。このシーンがグッ! とくるところだけど、そりゃ~男のメンツって~のも有るしな~、“武士は喰わねど高楊枝”ってとこか! あるいは“カサブランカ”に通じる男のヤセ我慢?

男に翻弄され本当の愛を掴めなかった女と、家庭の冷たさに耐え切れず素朴な女に救いを求めた男が一度は結ばれたが、しかし時が経ってみるといつの間にかその二人の社会的立場が逆転。こんなのって社会派メロドラマって云うのかな~?

この映画を観た後、念のためにアメリカの近代史を見ると、この時期のアメリカは西部開拓時代が終わって急速に工業化が進み、大企業による独占や、新しく中産階級が生まれる等、それに伴って経済格差などいいろいろ社会問題も出てきてた時代のようだ。この『黄昏』はラブ・ロマンス、悲恋物語って云うよりも、あの時代のアメリカの様子が随所で見られ、それだけで貴重な作品と思った。

◎過去の“懐かしの映画”シリーズ
(8)『死刑台のエレベーター』
(7)『渚にて(On the Beach)』
(6)『禁じられた遊び』
(5)『捜索者』
(4)『カサブランカ』
(3)『シェーン』
(2)『自転車泥棒』
(1)『駅馬車』

◎コメントを読んだり、書いたりは こちら からどうぞ!

« “おくんち” | トップページ | 懐かしの映画(10)『真昼の決闘』 »