我輩はハゲである!(9)
まだまだ続くブラジルでの話し~
話はガラッ!と変わるが、、、
当時、我社の営業部長は我輩よりもたしか
2,3歳年上の日系ブラジル人であった。
我輩も最初、彼がカツラ使用中と云うのは職場も違って
顔を合わせることも滅多になかったのでぜんぜん知らなかった。
ある時それに気が付いて、心ひそかに同類相憐れむ、じゃないが
内心嬉々としていたぐらいだった。
と、ところが、、、前記したブラジル人気質を思い出して欲しい。
と云うのは、、、
ある日我々工場サイドと営業サイドでの合同ミ-ティングがあった。
その日は非常に暑い日だったが、
会議室のク-ラ-能力よりも多人数のせいで冷房が思ったように効かない。
みんなネクタイを緩めたり冷たい水を飲みながらのミ-ティングだった。
営業方針などを得意満面で発表していたくだんの営業部長、
いきなり皆の面前で己がカツラをパッ!と外したかと思うと、
あろうことかその外したカツラを扇子代わりにして
パタパタと顔を扇ぎ「暑いッ!暑いッ!」と連発。
これには会議の参加者一同ギャハハハッ-と笑い出して
眠たくなってた会議の雰囲気が一変!
我輩は"人ごとじゃないぞ-、何てことするんだ-"、、
、、と内心ハラハラしていた。
後で何人かの営業スタッフに話を聞いたら、
彼は時々それをやって皆を笑わせたり、、
要するに我輩、日本人みたいにカツラ使用を
ひた隠しに隠すことは一切ないらしい。
帽子、アクセサリ-感覚だったのだ。